Nikon F100のファインダー(追記あり)2007年01月24日 00時00分00秒

Nikon F100 + Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

ニコンF100のファインダーは、倍率が公称0.70倍(50mm F1.4レンズ, 無限遠,-1dpt)であまり倍率は高くない。

カタログや資料によっては、F100の公称ファインダー倍率が0.76倍になっているものもある。これは、発売当初ファインダー倍率0.76倍を謳っていたのだが、アサヒカメラのニューフェース診断室(1999年5月号)で、0.70倍しかないことを指摘されて、その後すべての発表資料が0.70倍に改められたことによる。手元にも発売当時の0.76倍と書かれたカタログと、その後の0.70倍と書かれたカタログがある。

さて、そのF100のファインダーだが、倍率はあまり高くないが、ピントのヤマは分かる。私が一眼レフカメラのファインダーを許容できるかできないかの判断基準は、Ai AF Nikkor 50mm F1.4Dレンズでピントが合っているかいないかが分かるかどうか、だ。その点F100は、明るいファインダーながらも50mm F1.4レンズをマニュアルフォーカスで合わせることが可能なスクリーンである。

一眼レフのファンダーのピントの見易さは、他の要素もあるが、ファインダースクリーンの拡散性とファインダー倍率によるところが大きい。同じスクリーンでも倍率が高い方が、像が大きく見えるのでピントを合わせやすい。倍率が同じなら、拡散性の高いスクリーンの方が、明るい(大口径)レンズでもピントのヤマが分かり易い。ただし、これも程度問題で、そのレンズの開放F値にあった拡散性というものがある。あまりに拡散性が高いと、ファインダーが暗くてよく見えなくなってしまう。

最近では、ファインダースクリーンのマット特性を改良して、ファインダーにいく光量を確保しつつ拡散性も持たせて明るくてピントの切れのよいスクリーンが存在する。ニコンで言えば、F4やFM3Aのスクリーンがそれにあたるのだろう。旧ミノルタのアキュートマットスクリーンがそういう意味では一番優れているのだろう(これはこれで弱点もあるのだが)。

最近のカメラのファインダーが、拡散性が低くて明るいファインダーになっているのは、常用レンズが暗くなってきているからだと思う。また、ペンタプリズムではなくペンタミラーを使う廉価機種でもファインダースクリーンを拡散性の低いものにしている。これは、ペンタプリズムに比べて、ペンタミラーの方がファインダーに行く光のロスが多く、ファインダーが暗くなってしまうのをスクリーンの拡散性を低くして補っているためだ。そうすると大口径レンズでのピントが分からなくなってしまうが、そういう廉価機種では単焦点の大口径レンズを使う人は少なく、キットの暗いズームを使う人がほとんどなので、問題が表面化しにくい。廉価機で大口径単焦点レンズ使う人はマニアなので(笑)、ほかにピントの合わせられるボディを持っているだろうし。フォーカスエイドの存在も大きい。

それで、F100の0.70倍という倍率だが、たしかにやや小さい。視野率が高い分画面が大きいので、井戸の底を覗くような感じはないが、F-501の0.85倍と比べると明らかに像が小さい。0.85/0.70=1.21なので、同じレンズを付けてもF-501の方が1.2倍像が大きく見える。

最近のカメラのファインダー倍率が低いのは、視度調節機構を内蔵したためと、アイポイントを長く取っているためと思われる。F-501は、裸眼の私でもファインダーにきちんと顔をくっつけていないと視野の端が切れて見えない。メガネの人は、F-501の全視野を一度に見えないのではないかと思う。その点では、多少倍率が下がってもアイポイントを長く取るというのは正解なのだろう。

そして、視度調節でマイナス側(近視側)にすると、像が小さくなる。これは視度調節レンズを付けたときでも同じだ。私は-2dptぐらいが一番よく見えるので、標準の-1dptからマイナス側に調節するのだが、そうするとさらに像が小さくなってしまう。プラス側に調節すると像は大きくなるのだが、途中からぼやけてきてよく見えなくなってしまう。

視度調節をプラス側目いっぱい(+1dpt)に振って像を大きくした状態で、視度補正レンズの-4dpt(単体視度-3dpt)をつけたら、視度調節機構単独で-2dptにするよりも像は大きくなるのだろうか。それとも同じなのだろうか。なんだか気になる(笑)。

もう一つアクセサリー地獄(笑)。マグニファイングアイピース DK-17M、これ使うとF100でもF-501やFM3A並みのファインダー倍率になりそう。対応のカメラにF100が書かれていない(なぜかF3HPもない)ので、ネジ径は同じでも付けると裏蓋の開閉に支障があるのかもしれない。うーん、試してみたいが、ちょっと値段が高い(笑)。裏蓋開閉に支障があっても、通常のお散歩写真なら、フィルム交換の時にDK-17Mを外すだけだし…。「見え」がよいなら買ってみたいなぁ。

【追記】
なお、ニコンF100のファインダー倍率が0.70倍と書くと、ニコンのデジタル一眼レフよりも像が小さいように思えるが、そうではない。DXフォーマットはAPS-Cサイズしかないのに、ファインダー倍率を、135フルサイズと同じ50mmレンズで表記しているからだ。135フルサイズのフィルムカメラとAPSーCサイズのデジタルカメラのファインダー倍率を比較するには、APS-Cサイズのデジタルカメラの倍率を1.5で割らなければならない。たとえば、D200の0.94倍は135サイズと揃えると0.94/1.5=0.627倍で、F100の0.70倍よりも小さい。D40だと0.80倍なので0.80/1.5=0.53倍しかない。

【関連】
常用できる1.2倍マグニファイングアイピース「DK-17M」(デジカメWATCH 2005年5月18日)
ニコンF100登場!(2007年01月22日)
序曲(笑)(2007年01月18日)
ニコンF100が気になるぅ(笑)―皆様、よいお年を!(2006年12月28日)

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