Windows Vistaとマニア(追記あり) ― 2007年01月12日 00時00分00秒
ImpressのPC Watchの「山田祥平のRe:config.sys(2007年1月12日)」に、
Windows Vistaが重いというけれど、Vista程度のOSを動かすのに四苦八苦するようなPCはPCとして認めたくない。メールとインターネットができればそれで十分というなら、二世代ほど前のPCで十分役に立つのだろうけれど、そう主張する人は人生の楽しみや豊かさの半分以上を捨てることになるだろう。しかも、コンピュータに待たされる時間は貴重な時間を捨てることでもある。
なんて書かれていた。勝手なことを言うなぁ(笑)。OSはOSであってOSを動かすのがPCの目的じゃないから、目的に必要な範囲で動いてくれればいい。不必要にでしゃばって、リソースを食うのはもってのほか。
メールとインターネットができればいいと思う人は多い。だから私はLinuxのザウルスと定額制PHSカードを買った(ザウルスはPCじゃないけど)。クロック周波数416MHzで文句無い。416MHzだと動画見るときにちょっと辛いが、624MHzにすればまあ快適だ。
PCだって私はメールとインターネットとニコンのフィルムスキャナSuper Coolscan 5000EDが動いて画像の編集ができれば何でもいい。Windowsの方が安くて選択肢が豊富だからWindowsにしているだけだ。Linuxでフィルムスキャナが動くのならLinuxでもいい。
コンピュータに待たされる原因はOSが重いことと、セキュリティソフトが原因だろう。あとはPCのスペックの割りに要らないソフトウェアがてんこ盛りで常駐していることだ。待たされたくないから、軽いOSが欲しいんじゃないか。Windows XP以外に、Windows 2000 Professionalも使っているが、軽くていいOSだ。いまのところWindows 2000で使えないソフトは少ない(少しずつXPしか対応しないものが増えてきているが)。
人生の楽しみや豊かさは、PCがなければないわけではない。あれば別の楽しみがあるというだけ。フィルムカメラでフィルムで写真を撮ってプリントしたり、スライド投影したり、ライトボックス上でルーペで見たりするのは、楽しみや豊かさではないのだろうか。コンサートで直接生の音を聞いたり、映画館で映画を見るのは楽しみや豊かさではないのだろうか。もちろん時間や場所の制約からPCでそれらを楽しむのはありだ。だが、高スペックPCでないと 「人生の楽しみや豊かさの半分以上を捨てることになるだろう」なんて言われたくない。まあ、この人は以前コダクロームとTRI-Xについて書いていたから、そう考えているわけじゃないんだろうけれども、今回の文章だけではそう取られても仕方ない書き方だ。
普段、カメラという道具に拘って振り回されていたりするが、それはそういう趣味だからだ。趣味じゃない人は簡単に写せればいいはずだ。それをこんな低スペックのカメラはカメラと認めたくないとか、そんなカメラでいいという人は人生の楽しみや豊かさの半分以上を捨てることになるだろう、なんていうと相手にされなくなるだけだ。PCマニアはスペックを追及したりPCをいじること自体が目的となっているが、それを一般人に強要するな。趣味は趣味、実用は実用。両方の人もいればどちらかだけの人もいる。勝手に自分の趣味の領域で話をされても困る(笑)。
【追記】
西川和久氏の方がまともなことを言っている。
西川和久の不定期コラム 「Windows Vistaを好きになれない理由」(PC Watch 2007年1月5日)
筆者の経験上(個人差はあると思うが)、Windows XPでは、Webブラウザやメールなどネット関連、Office、写真、動画再生程度であれば、CPUは1GHz、メモリは512MB程度、i810やi815などチップセット内蔵型ビデオを搭載したPCで十分普通に使えた。これ以上のスペックが必要となるのは、ビデオ編集やエンコード、1,000万画素越えの画像のレタッチ、600万画素以上のRAWデータ現像、ゲーム、VMwareなどの仮想PCやソフトウェア開発と、あくまでもアプリケーション依存だ。これらを快適に使えるようにリソースに投資するのは何とも思わないが、OSがユーザーの利用方法を越えたリソースを要求するのは理解に苦しむ。本末転倒であり、目的と手段が理にかなっていない。
キヤノン、「EF 50mm F1.2 L USM」の発売日を1月26日に決定 ― 2007年01月12日 00時00分01秒
普段あまりキヤノン関係のニュースは扱っていないのだが、別にキヤノンが嫌いというわけではない。縁がないだけだ(笑)。某経団連の会長やってる人はあまり好きではないが(笑)。
さて、前置きが長すぎた(笑)。
キヤノン、「EF 50mm F1.2 L USM」の発売日を26日に決定(デジカメWatch)
単焦点で35mmフルサイズ用のイメージサークルを持つレンズが新発売だというのだから、スルーするわけにはいかない。いいなぁ。どんな写りをするのだろう。デジカメだけでなくフィルムでの実写レポートにも期待したい。これはデジカメWatchには無理な注文かもしれないから、アサヒカメラ・日本カメラ等の写真雑誌に期待したい。
EF 50mm F1.0 L USMとの比較はもちろんだが、Carl Zeiss Planar T* 1.4 ZF/ZSやAi Nikkor 50mm F1.2SやAi Noct-Nikkor 58mm F1.2Sをアダプター経由でキヤノンボディで撮影したものと比較したものも見せて欲しい(フィルムの場合はニコンボディでもいいが)。カメラ雑誌はデジカメWatchに負けないような内容で頼む。
なお、ヨドバシドットコムでは、税込¥165,200で予約を受け付けている。
http://www.yodobashi.com/enjoy/more/i/cat_13_6048472_29_329/58182322.html
最近のコメント