【インタビュー】K10D開発者に聞く(デジカメWATCH)2006年12月05日 00時00分00秒

インプレスのデジカメWATCHでペンタックスのK10D開発者へのインタビューが公開されている。
【インタビュー】K10D開発者に聞く~ペンタックスが変わった理由(デジカメWATCH)

-- 一部には最高1/4,000秒のシャッター速度や秒3コマの連写スペックに不満の声もありますが、個人的にはここを抑えて、防塵・防滴などにコストを投入したのは正解だったのではと思います。あえてこのようなスペックの数値にこだわらなかった理由は?

「たとえば10年以上前を考えてください。当時、1/8,000秒シャッターは当たり前、ストロボ同調速度も1/250が当然で、カメラスペックを眺めて満足できなければ駄目という前提条件があって、さらにレンズはF2.8通しのズームじゃないと自慢できないといった風潮がありました。しかし、今ではそんな話はほとんど聞かれなくなっています」

「それだけユーザーの目が肥えて、写真を撮影するためにどんな要素が必要なのかを、自分で判断できるようになってきたのだと思います。デジタルになって感度がコントロールできるようになり、1段明るいレンズを使うよりもコンパクトさや他の機能を重視するようになったり、使わない高スペックよりも普段使いの使いやすさを求めたりとニーズは多様化しています」

「そうしたことを踏まえた上で、シャッター速度やコマ速を上げようとすると、チャージ系の高速化はもちろん、ミラーのバウンス対策、SRのパフォーマンスバランスまで追い込まなければメカ的に対応できません。さらにCCDも4ch読み出しにした上で、AFEも今の2倍の数を搭載しなければならない。メモリバッファも増加させる必要があります。技術的には可能ですが、かなり高価な製品になりますし、大きく重くもなることが予測できましたから、かなり早い段階で仕様から落としています」

なるほど、やはり予想したとおり、ミラーのバウンス対策はボディ価格に合わせてコストダウンされていたのか。20万円クラスの次機種に期待すべきなのだろうか。連射はあまりなくてもいいからシャッタータイムラグは小さくして欲しい(実現に必要な技術は重なっているが)という人は少数派なんだろうか。私は一眼レフである以上、レンジファインダーのライカ並みのタイムラグは実現不能だと思っているので、極限までのタイムラグの小ささは求めないが、使っていてなんかもっさりするかしないかの境目(おそらく75msぐらいか)は目指して欲しいと思う。

1/8000秒のシャッターは必須じゃないのは同意するが、明るいレンズは感度でカバーできないものがあるんだけどなぁ。とすると「AF-S DX Nikkor 18mm F2G」なんていうのも需要がないと判断されて実現可能性が低いのかなぁ…。でも、ペンタックスは暗くてもパンケーキの単焦点があるからまだいい。ニコンもせめて「AF-S DX Nikkor 18mm F3.5G」とかのパンケーキレンズ出してくれないかなぁ。ニコンD50発売時に出てればD50に行ってたんだが(D50は試用してみて画質が気に入っていたので)。

【関連】
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