デジタル専用交換レンズが国内出荷金額の5割を超えた ― 2006年11月01日 00時00分00秒
有限責任中間法人カメラ映像機械工業会(CIPA)の生産出荷統計によると、
2006年9月分の統計で、デジタル専用レンズの割合が、数量で66%、金額で52%に達し、初めて金額でデジタル専用レンズが50%を超えたようだ。
デジタル専用交換レンズが国内出荷の約7割に(デジカメWATCH)
ここでのデジタル専用レンズの定義がPDF文書からは明確でないのだが、「カメラ用交換レンズ」の下に、「一眼レフ用交換レンズ」と「その他交換レンズ」があり、「一眼レフ交換レンズ」の下に、「35mm交換レンズ」と「デジタル専用交換レンズ」という項目分けになっていることから、「デジタル専用レンズ」というのは、いわゆるフルサイズよりも小さいフォーマット用のイメージサークルを持つ一眼レフ用の交換レンズのことだろう。ニコンで言えばDXレンズのことだろう。
このデジタル専用レンズが金額で50%を超えたというのは、フルサイズ以外のデジタル一眼レフを買う人は一緒にデジタル専用交換レンズも買うわけで、まあ当然というかやっとそこまで来たのかという感じだ。逆に言うとこれだけAPS-Cサイズのデジタル一眼レフばかり発売されているのに、まだ35mm用レンズを買う人がいるということだ。写真家赤城耕一氏のように、フォーサーズ用を除いて、デジタル専用レンズは買わないと仰る人もまだいる。
そして、デジタル専用レンズの出荷額が50%を超えたからといって、フルサイズの必要性がなくなったわけではないと思う。何度も言うが、広角側の単焦点レンズのラインナップの乏しい状況をなんとかして欲しい。DXの広角単焦点を出すか、フルサイズボディを出すか、どっちかにしてくれ。あとファインダーもまともなカメラ出してくれ。
トキナーの12-24mm F4(AT-X 124 PRO DX)の需要が高い(※)ことからも、APS-Cフォーマットでの広角レンズの需要はかなりあるはずだし、こういうズームで皆が満足しているわけではないはずだ。
※http://dc.watch.impress.co.jp/cda/lens/2006/10/31/4936.html参照
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