有名人のお宝カメラ(アサヒコム)2006年10月13日 00時00分00秒

随分前から気付いていたのだが、アサヒコムに「有名人のお宝カメラ」というコーナーがある。ネタ切れ気味なので今日はこのネタで(笑)。

どうやら、同じ朝日新聞のアサヒカメラに連載されているものをかなり遅れて掲載しているようだ。しかし、結構フィルムやカメラ・レンズに拘っている有名人が多いので、勇気付けられる。別にデジタルが嫌いなわけじゃないのだが、フィルムも楽しみたいので、もっとフィルムのよさもアピールして欲しい。

最新の第12回はなぎら健壱氏で、ずっとニコマートを使っておられたようだ。ああ、Nikomat、欲しくなるじゃないか(笑)。

--最近はデジカメですね
写真集「東京のこっちがわ」はエプソンR-D1で撮ったものが多い。銀塩派がデジカメに対して、しょっぱいこと言うからね(笑)。理論先行で、銀塩に限ると言っている人たちの写真って面白みが感じられませんもん。カメラありきより、写真ありきですよ。まず撮る楽しみだと言いたい。

すまんのう、面白みがない写真で(笑)。というか「デジタルの人は」どうとか「銀塩に限るという人」だとどうとか、自分の写真に関係ないじゃないか(笑)。他人がデジタルだろうがダゲレオタイプだろうが、自分のスタイルには関係ない。ただ困るのは、自分のスタイルを貫けなくなる危険があるということ。フィルムが至上とは思わないし、デジタルも便利だけれども、デジタルがフィルムの代替にならない以上フィルムも残って欲しいと思うだけだ。できあがった写真がすべてだというならば、「銀塩派」への批判はおかしいよね。何で撮ってもいいものはいいんだから、たまたまなぎら氏はデジタルであっただけで、他人の手段をどうこういうのは矛盾している。なぎら氏はもうちょっと違うこと言う人かと思っていたぜ(笑)。粋(いき)じゃないね(笑)。関西風に言えば、粋(すい)やおまへんなぁ、っていう感じか(笑)。

有名人のお宝カメラ(アサヒコム)バックナンバー

アサヒカメラ2006年11月号予告から2006年10月13日 00時00分01秒

ネタ切れだったが頑張って記事1個書いたのに(笑)、今日はアサヒカメラの次号予告公表日だった。

気になるアサカメ記事。

  • フォトキナ2006特派リポート 竹中隆義・赤城耕一
  • 本誌独占!ライカM8 実写詳報 赤城耕一
  • ライカM8は今世紀最大のニュース!? 長野重一、高梨豊、田村彰英、田中長徳、ハービー・山口
  • ニコンMF党―活動ファイルNo.5 必見ニコンの「No.2」大研究 神立尚紀
  • D80・EOS KissX・100・K10Dほか話題のデジタル一眼レフ徹底比較 大浦タケシ
  • ベッサR4A/R4M登場 赤城耕一
  • あの有名人のお宝カメラ 森永卓郎さん×コニカミノルタディマージュZ5
  • 大竹省二のレンズ観相学 SMCペンタックスFA3ミリF1.8AL Limited
  • ニューフェース診断室 ペンタックスK100D+smc ペンタックスDA21ミリF3.2ALリミテッド 田沼武能/辻内順平/深堀和良/川向秀和/志村努/編集部

ニコンMF党―活動ファイルNo.5は、NikomatやFM/FEシリーズだろうか。ああ、Nikomat FTnかNewFM2が欲しくなってきた(笑)。話題のデジタル一眼レフ徹底比較は、ちゃんと長所や短所を公平に扱っているだろうか。CAPAほどではないが(笑)、心配だ。ベッサR4A/R4Mって、ベッサはどんどん新機種出てきますなぁ。28mm対応のファインダーだったら欲しいかも。でもそれより広角側に対応しすぎても嫌よ(笑)。

注目のニューフェース診断室は、ペンタックスK100D + smcペンタックスDA21ミリF3.2ALリミテッド。ファインダーのいいAPS-Cサイズのデジタル一眼レフと、薄型広角単焦点レンズ。ああ、よだれが(笑)。

ちなみに日本カメラも時々買っている。ポンカメも1週間前に詳細な目次を公表してくれたらうれしいのだが。

SHARP Zaurus SL-C3200をフォトストレージにする(その1)2006年10月14日 00時00分00秒

SHARP ZAURUS SL-C3200 + KWINS KW-S101C (with PKR and CF)

前回、無駄遣いしたと言ったSHARP Zaurus SL-C3200だが、これは単に電子辞書や、ネットにつないで調べものしたり、メールを送受したり、WordやExcelを作業したりPDFファイルを閲覧するといったビジネスっぽい用途だけでなく、携帯音楽プレーヤーやフォトストレージ代わりにもなるのであった。と、無理矢理カメラに話をつなげるのであった(笑)。

フォトストレージとしてみた場合、まずHDDの容量が全体で6GBしかない上に、出荷時にユーザーが自由に使える空き容量は約4.5GBしかない。他の用途に全く興味がない人は、素直にフォトストレージ買った方がよいと思う。しかし、813万画素のGR DIGITALなら4.5GBもあればJPEGの最高画素数で1800枚ぐらいは入るので、1週間ぐらいの旅行なら大丈夫そうだ。

しかし、それでは物足りないという人には、ザウルスには隠れたUSBホスト機能というのがあるので、USBホストケーブルをUSB端子につないで、ちょっとセット(これが人によっては敷居が高いので「隠れた機能」と呼ばれる所以)すれば外部HDDにコピーができる。問題は外部HDDの電源である。ザウルスからのUSB給電では足りないので、HDD用にACアダプタかPocket MOBAやPowerKHANといったモバイル用のバッテリーが必要だ。手持ちの2.5インチ80GB入りの外部HDDがあるので、これと電源を用意すればかなり長期の旅行でも無敵だ。モバイル用バッテリーPocket MOBAはZaurus自体の電源やデジカメ・携帯電話にも使えるので、買いたい気が充満してきている(笑)。USBホストケーブルの方は近々秋葉原で購入予定なので、買ったらレポートする予定(Pocket MOBAは悩み中)。

気になるのは、転送速度だろう。Zaurus SL-C3200には、SDカードスロットとCFカードスロットがあり、そこから内部のHDD(マイクロドライブ)に転送してみた感じでは、十分に使えそうな速さである。2代前のZaurus SL-C3000のリポートでは、256MB目一杯の画像のSDカードで転送時間約51秒というリポートがある(初のHDD内蔵PDA「シャープ SL-C3000」を試す-塩田紳二のPDAレポート・PC Watch)。

エプソンの「P-4500」とソニーのVAIO type Uとの比較記事(デジカメWatch)では、2GBのCFのRAWデータ転送で、P-4500が平均4分50秒台、VAIO type Uは、平均43分10秒台(!)だというから、P-4500よりは遅いが、Zaurusは2GBだと推定で約6分36秒となるわけで、VAIO type Uよりは十分に早い。Zaurusで外部HDD使った時にどれぐらいの速さで転送できるのかそのうち試してみたい。

ちなみにうちにある2.5インチ80GBの外部HDDはFAT32でフォーマットしてある。Windows 2000やXPではNTFSが推奨されていて、両OSからはFAT32で32GB より大きいサイズのボリュームをフォーマットすることはできない仕様になっている。仕方ないのでPartitionMagicというソフトで80GB全体をFAT32でフォーマットした。Windows 98やMEの起動ディスクがあれば、PartitionMagicがなくてもFAT32で32GBを超えるフォーマットが可能。NTFSだとWindows XPとWindows 2000以外のOSで使う時に困る(Zaurus SLシリーズはLinux)。

なお、Zaurus SL-C3XXXシリーズのHDDは、内部でCFカードスロット(外に出ているスロットとは別)にCFカードの形をしたマイクロドライブという1インチハードディスクが挿してあるだけらしいので、自己責任でフラッシュメモリのCFカードに入れ替えたり出来るようだ。今現在CFカードは8GBのものが受注生産であるぐらいなので、わざわざ挿し換えて使う意味はそんなにないが、将来32GBのCFカードなどが安く供給されるようになったら、ZaurusのHDDと換装して楽しめそうだ。そのころにはデジカメが5千万画素×3色とかになっていて、32GBじゃ全然足りなかったりするかもしれないが(爆)。

【関連】
Sharp ZAURUS SL-C3200 + KWINSでモバイル(2006年10月12日)
あのザウルスが6GBハードディスクになって新登場!ザウルス SL-C3200(ASCII 24)
ちょっと古いが、2代前のZaurus SL-C3000のレポート
初のHDD内蔵PDA「シャープ SL-C3000」を試す(PC Watch)
HDD内蔵PDA「シャープ SL-C3000」内部構造編(PC Watch)
SL-C3000のUSBホスト機能を使う(PC Watch)
VAIO type Uをフォトストレージとして使ってみる(デジカメWatch)

AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)発売延期2006年10月16日 00時00分00秒

レンズ AF-S VR ズームニッコール ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)発売日変更に関するお知らせ

8月9日に発表いたしました レンズ「AF-S VR ズームニッコール ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)」 は、 10月発売予定とお知らせしておりましたが、予想を超えるご注文を頂いており、やむを得ず12月7日発売予定と変更させていただきます。

売れ筋ズームでさえこんな感じだから、売れそうにもない(とニコンが思っているらしい)単焦点なんか、後回しだろうなぁ。コメントもこのBlogとしては異様に短め(苦笑)。

祝!GR DIGITAL一周年2006年10月16日 00時00分01秒

Ricoh GR DIGITAL and GV-1

祝!GR DIGITAL一周年

10月21日でリコーGR DIGITALの発売1周年になる。リコーでは、発売一周年を記念して、GR特製手拭を制作してプレゼントするようだ。
<GR DIGITAL発売一周年記念>★特製GR手拭い★プレゼント企画!!のご案内(GR DIGITAL公式BLOG)
GR DIGITAL発売一周年記念 特製GR手拭いプレゼント応募要綱

応募資格は「日本在住のすべての方」ということなので、GR DIGITALの所有の有無など関係ない。応募方法が変わっていて、Blogを持っている人はトラックバックで応募、そうでない人はプレゼント応募専用フォームから応募することになっている。

おそらくGR DIGITALに興味のある写真関係のBlogを集めて今後の参考にする目的があるのだろう。リコーは本当にやる気を出しているなぁ。でもあまりマニアの言うことばかり聞いていても売れ行きとズレがあるかも(笑)。といいつつ、いざ気に入ったものがあれば高くても買うし、買うだけではなく周囲に勝手に宣伝する「感染活動」をするし、改良点は洗い出してくれるし、マニアをどう使うかはメーカーの腕次第(笑)。

GR DIGITALのように歪曲の少ない、周辺までシャープな広角単焦点レンズ(+21mm相当のワイドコンバーター)のコンパクトなデジタルカメラは他にないので、こういうカメラを企画・発売した英断は称えたい。しかも、数ヶ月で次の機種が出てしまうコンパクトデジタルカメラ市場において、「数年はモデルチェンジしないでいきたい」というのも良かった。私は今年の4月にGR DIGITALを買ったので、発売後半年が経過していた。他のコンパクトデジカメならもう次の機種が出ていてさらに次の次が出そうで買い控えするところであった。当分次機種が出ないと分かっていたからこそ、即決できたのだ。

シグマがDP1を発表しているので、リコーも次機種について色々検討中だろうと思うが、それとは別に、50mm相当のテレコンとノーマルレンズ用のレンズフィルタとフィルタアダプタの発売をお願いしたい。50mmは、ブツ撮りなどにもGR DIGITALが使えるようになるし、GR DIGITALユーザーには50mmに拘る人も多い感じがするからだ。なお、テレコン発売時には、アダプターを28mmフードとは別売りにして欲しい。フィルターは、前から言っているのだが、GR DIGITALの前玉が掃除しにくいのでできれば掃除しなくて済むように直接鏡筒前面に保護フィルターを付けたいというもの(現行のアダプター経由の取り付けだとGR DIGITALがポケットに入らなくなる)。システムとしての夢を売ることで、売り上げ増加してくだされ(増加するのか保証できないが-笑)。

「ニコン D80+DX 18-135mm開発陣に聞く」(デジカメWATCH)2006年10月17日 00時00分00秒

インプレスのデジカメWATCHに、
【インタビュー】スペック表に現れない、触れてみてわかる良さ ~ニコン D80+DX 18-135mm開発陣に聞く
が出ている。

たしかに、ニコンの良さはカタログのスペックにない精度や堅牢性・耐久性にある。これは使ってみないと分からないし、使っても分からないことも多い(笑)。実際、長く使っても壊れにくいし、精度も狂いにくいように考えて設計してあることが多い。何か新しい仕組みを考えるにしても、過去の機構との連携と今後の発展性などを十分に検討した上で踏み出す。そういうところがプロやマニアに評価されてきたのだろう。しかし、デジタル時代になってカメラの開発サイクルなどが変わってきているし、カメラやレンズの造りも変わってきている。いつまでも「スペック表に現れない、触れてみてわかる良さ」だけで生き残れるのか心配だ。

ちなみにキヤノンはどうなのか知らなかったのだが、写真家の田中希美夫氏のブログで(http://thisistanaka.blog66.fc2.com/blog-entry-73.html)、

 「キヤノンのカメラの製品企画は行き当たりばったり、思いつきで製品を作っておる」ということをキヤノン社内のエラい人が言ってましたよ、あははは、と、先日、そんなハナシを聞いてぼくはわが耳を疑いました。キヤノンは緻密で計算高く先の先まで見通して商品を企画して、それをきちんきちんと製品化させていると思い込んでいましたから。でも、このISありなしのカメラのラインナップを見ていると、ひょっとしたら、と思えなくもない…でも、それもまた“計算づく”かもしれず、いやあ、キヤノンの考えていることはよくわからん。

などと書かれていたので、ちょっと思い当たることが何点かあったのでやはりそうなのか、いや、それとも高等な情報戦術なのかと思ったところだった。キヤノンには行き当たりばったり(失礼)でもなんとかなる体力があるのだろう。そうでない企業がマネをすると行き倒れになる(笑)。

それで、インプレスのニコンD80の開発陣インタビューなのだが、気になるファインダー関連の応答は、

-- 高倍率の見え味が良いファインダーを作る難しさとは何でしょう?

 「ファインダーが小さかった理由は、ご存知のようにセンサーサイズが小さくなったためです。ファインダー倍率は、ファインダー部単体ではフィルムカメラ時と同等、たとえばF5の場合は0.7倍でしたから、デジタル一眼レフカメラになったから倍率が落ちたというわけではありません。ところがDXサイズセンサーと35mm判フィルムでは面積比で約半分になるため、同じファインダーを用いると小さく見えてしまいます」。

 「面積比で約2倍の違いがあるため、フィルム時代と同じサイズのファインダー像はかなり難しく、特に低価格を実現しなければならない製品向けに、高倍率ファインダーを開発することは困難を伴います。しかし、今回は先行してD200が、お客様の要望もあって高倍率ファインダーの開発に取り組んでいたため、D80にも搭載することができました」。

-- D200とファインダーは全く同じと考えていいのでしょうか?

 「ボディ設計が異なるため、部品の保持方法は変わっていますが、使われている光学部品は全く同じです。従来はペンタダハミラーでしたから、プリズムのコストが上がっていますし、高倍率を実現するためにガラスのファインダーレンズなどのコストも上昇します。しかしファインダーの見え味やサイズは、趣味で写真を撮影するお客様にとっても重要な部分ですから、あえてD200と同じものを採用しています」。

-- 液晶層を挟み込んだスクリーンも全く同じですか?

 「はい、機能的にはもちろん、素材なども全く同じです」。

ということだ。できれば質問者はもう少し突っ込んで、ペンタックスのK100D並みにはなぜしないのかできないのか訊いて欲しかった。私の基準では、D200やD80のファインダーではまだ不満だが、K100Dのファインダーなら許容できる。また倍率は小さいがD2系のファインダーも許容範囲内だ。インタビューでは倍率だけが原因のように読めるが、これはスクリーンの拡散性なども関係しているのではないのだろうか。なんとかして欲しい。

ほかに興味深いのは、ノイズに関しての以下の応答だ。

-- 素子の特性がほぼ同じで、画像処理を行なっているLSIも同じ。その上でノイズが少なくなっているというのは、ソフト的なノイズリダクションを強くかけているということでしょうか?

 「いえ、ノイズリダクションの処理は、D200とは厳密には異なりますが、ほとんど同じです。ソフト面では輪郭補正を強めにかけることで、輪郭以外の部分が滑らかになる効果があります。加えて撮像素子からのアナログ信号をアナログフロントエンドに導く際のノイズの影響、たとえばグラウンドの取り方などですが、それらは4チャンネルよりも2チャンネルの方が有利になるため、そこでのノイズが少なくなっていることが画像に影響しているのではないでしょうか」。

フルサイズデジタルを必要とする人は少ないのか2006年10月18日 00時00分00秒

いつもコメントをくださるりー様のご報告によれば、ニコンはフルサイズデジタルについて、「高くなる」「必要とする人がどれだけいるか」と言っているようだ。本当に必要とする人は少ないのか。

以前から私は言っているが、135フルサイズが欲しい理由は大きく2点ある。一つ目はレンズの問題。APS-Cサイズに従来の135mm銀塩用レンズを流用するにしても、画角が1.5倍の焦点距離のレンズ相当になってしまうので、広角側が好みの人はレンズの選択肢が少ない。例えば私が好きな28mmだと、従来はAi Nikkor 28mm F2S、Ai Nikkor 28mm F2.8S、Ai AF Nikkor 28mm F1.4D、Ai AF Nikkor 28mm F2.8D、PC Nikkor 28mm F3.5などがあったのだ。ところが、APS-Cサイズで28mmの画角を得ようとすると18mmレンズを使わなくてはならない。ところが、ニコンは18mmレンズをAF・MFとも生産終了にしてしまった(Ai Nikkor 18mm F3.5SとAi AF Nikkor 18mm F2.8D)。上記の28mmレンズも生産終了になったものがあるが、F2.8のAF・MFレンズともにまだ現行品がある。しかし、APS-Cサイズのデジタル一眼レフで28mm相当の画角を実現する単焦点レンズが現行品で存在しないのだ。135サイズの20mmの画角を使いたければ高価な14mmレンズを買わなければいけない。14mmの画角を使いたければ…。

2つ目は、さんざん文句をつけている、ファインダーの見えだ。これもフルサイズなら簡単に従来レベルのファインダーが実現できるはずである(「ニコン D80+DX 18-135mm開発陣に聞く」(デジカメWATCH)(2006年10月17日)参照)。

必要としている人が少ないなんて、ニコンがそう思いたいだけなんじゃないのか。事実、写真家の那和秀峻氏も、

たしかに私はフルサイズがいちばんいいとは思うのだが、APSサイズの妥当な大きさとそれによってもたらされるカメラの適度な大きさも捨てがたいし、フォーサーズの深度の深さと望遠効果も好きである。だから、撮影する目的によってカメラを選べばいいのであって、どれが最高で、どれが最低と言うわけではないと思う。しかし、デジタルワールドはひとつのスタンダード(事実上の標準)を求めて、メーカーもユーザーも必死のようだ。私にはそれが滑稽な争いに見えるのだ。いちばんオールラウンドなフォーマットを求めるとすれば、中間の大きさであるAPSであり、だからこそニコン、キヤノン、ペンタックス、ソニーとメインなメーカーが採用しているのだ。ただ、高感度のノイズとか、ファインダーの見えとか、焦点距離のわかりやすさを求めればフルサイズになるから、私はフルサイズも使う。そういうことを重視するユーザーはフルサイズを使えばいい。また、接写でのピントの深さ(確かさ)とか、とくに望遠系で実質的な焦点距離が2倍になるというメリットを享受するなら、フォーサーズがいい。高感度ノイズがどうのこうのいうなら、フォーサーズを使わないで、APSなりフルサイズにすればいいのである。

と仰っている。 徒然なるままに(2006年10月17日の項)

私のように広角好きやファンダーにうるさい人向きに135フルサイズデジタル一眼レフがあってもいいじゃないか。リコーのGR DIGITALがあまり宣伝に金を掛けていないし、値段も普及クラスのデジタル一眼レフ並みの値段なのに結構売れているのは、APS-Cサイズのデジタル一眼レフの広角側に不満がある人が多いからなんじゃないのか。ニコンは、フルサイズがないのならAPS-Cサイズ向けの広角単焦点レンズを揃えるべきだ。それを出さないのは、必要としている人が少ないのではなく、今はフルサイズ出せないが、いずれ出した時に、フルサイズで使えないレンズが多くなって困るからじゃないのか。ある意味誠実ともいえるが、ある意味怠慢でもある。気長に待つつもりだが、すっきりしない。赤城耕一氏がアサヒカメラなどでチクチクと「APS-C専用レンズは1本も持っていない」といった形で抵抗を示しておられるし、那和氏のようにブログ(HP?)で正論を仰る方も出てきている。プロの方々がフルサイズも出せとたくさん言ってくだされば、ラインナップされるようになるかも。

ニコンは今色々な意味で試練の時だと思う。上記以外にも問題が山積だ。ひとつは、撮像素子前のローパスフィルターに付着するゴミ対策がないので、単焦点レンズを全面的に売り出せない。レンズ交換を頻繁にすれば当然ゴミがローパスフィルターに付着するので、その対策がないニコンは、一般の人にはズームレンズを勧めざるを得ない。また、レンズ内手ブレ補正しかないから、単焦点レンズを勧めようにも、新たに手ブレ補正内蔵の単焦点レンズを出さないと、ボディ内手ブレ補正の会社に見劣りする。しかし、いまから全部のレンズをVR(手ブレ補正)内蔵にするのはコストがかかりすぎる。どうなるんでしょうねぇ。気長に待ちますよ、ニコンさん。

カメラ通をうならせる名玉を探せ! デジタル一眼レフ交換レンズ名鑑(日経デジタルARENA)2006年10月19日 00時00分00秒

いつもインプレスのネタ元が多いのだが、今日は珍しく日経デジタルARENAから。カメラ通をうならせる名玉を探せ! デジタル一眼レフ交換レンズ名鑑(特集)(*)という特集がスタートした。第1回はAi AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF)(*)だ。
(*)いつのまにかURLが変わっていたのでリンク先を変更した。(2008年4月4日)

オートフォーカス(AF)の80(70)~200mmズームは、ニコンの場合、

  • Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8S 直進式ズーム 1988.2発売
  • Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D 直進式ズーム 1992.9発売
  • Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(New) 2環式ズーム 1996.10発売 現行品
  • Ai AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF) 超音波モーター 1998.12発売 本記事該当のもの
  • AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) 手ブレ補正内蔵 2003.3発売 現行品

という流れになっている。現行品に1996年10月発売開始のAi AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(New)が残っているのは、これはDタイプで絞りリングが残っていて、マニュアルフォーカスのカメラボディでも使えるし、機械式のカップリングのオートフォーカスなので、AF-Sレンズに非対応のオートフォーカスカメラボディでも使えるからであろう。

そしてデジタルARENAの記事にあるAi AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF)になると、AF-Sという名のとおり、超音波モーター内蔵なので、AF-Sレンズに非対応の古いAF機や廉価版AF機ではオートフォーカスが出来ずにマニュアルフォーカスで使うほかなくなった。しかし、Dタイプで絞りリングがあるので、F3やFM3Aといったマニュアルフォーカスカメラでも問題なく使えた。

ところが、現行のAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)になると、Gタイプなので、絞りリングがなく、ボディ側から絞りを設定できない古いAF機やマニュアルフォーカスボディ全部(【追記】*F-601Mを除く【追記ここまで】)で使用不可になってしまった。記事にある前モデルのAi AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF)が貴重な所以である。

デジタルARENAの記事だが、超音波モーター以外の機能上の違いについての説明がなく、描写等の記述も少ないので、物足りない。もう少し突っ込んでもらわないとどこが「名玉」なのか分からない。失礼ながらはっきり書かせてもらうと単に「ボクも使っていて好きだよ」程度じゃ、読むだけ損。日経デジタルARENA、もっとがんばれ。

なお、Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(New)の(New)は同スペックのレンズが改良された場合に前モデルと区別するために付けられた。ところが最近ニコンのサイトでは、Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(New)をAi AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Dと表記するようになってしまった。中途半端な知識で中古やオークションで買う人への嫌がらせなのだろうか(笑)。たぶん、70-200mmズームよりも古いズームレンズなのに、(New)とあるので、Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(New)のほうが新発売だと思ってしまうことへの対策なのだろう。実際、知り合いで(New)を新発売の意味だと思って新品で買った人がいる(笑)。

【関連追記:2008年4月9日】
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>が気になる今日この頃 ― 2008年03月28日
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW> 購入! ― 2008年04月07日
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW> その2 ― 2008年04月08日
【関連追記ここまで】

アサヒカメラ2006年11月号から2006年10月20日 00時00分00秒

昨日帰りにヨドバシカメラに寄ったら、今日発売のカメラ雑誌を並べているところだった。書店で買える雑誌はなるべく書店で買うようにしているのだが、目の前にあると買わずにはいられない(笑)。ヨドバシカメラの書籍の品揃えはマニアのツボを突いている(笑)。SHARP Zarus関係の本なんか大型書店でもそんなに置いていないのに、ヨドバシにはたくさん置いてあったりして、こんなんじゃ書店関係はもう駄目かなと思うことがある。

それで、アサヒカメラ2006年11月号で気になった記事をいくつか。

「ニコンMF党-活動ファイルNo.5 ニコンのNo.2大研究」は、FM2,FE2は予想が当たっていたが、F2も含まれていた。「No.2」はF一桁の下という意味ではなくて、数字の2の付く機種というくくりであった。134頁のブラックのF2なんか惚れ惚れするなぁ。
ちなみに上記リンク先の見出しでは「ニコンF2大研究」と書いてあるが、正しくは「ニコンのNo.2大研究」だ。このアサヒカメラのwebサイトを作っている人は、雑誌の実物や原稿を見ないで作っているだろう。毎月間違いが多すぎ。いい加減にしろ(笑)。

レンズはNikkor-H Auto 28mm F3.5(Ai改)、Ai Zoom Nikkor 28-45mm F4.5、Ai Nikkor 50mm F1.2S、Ai Zoom Nikkor 35-70 F3.5S、【追記】Ai Nikkor 180mm F2.8 (非ED)、Ai Zoom Nikkor 80-200mm F4.5【追記ここまで】が紹介されている。28mm F3.5の梅鉢型の金属製ピントリング、惚れ惚れするなぁ(笑)。 このレンズは、ニッコール千夜一夜物語でも紹介されている。また四谷3丁目あたりで安く出てたら買ってみるかという気になる。ああ危険だ。

他には、Bessa R4A/R4Mだ。21mmのファインダーをボディに内蔵してしまったというすごいものだ。私としては超広角は目測でも十分なので、広角側と望遠側の妥協点で28mmからのファインダーでいいと思うのだが。実物のファインダーを覗いてみないことには何ともいえない。楽しみ。

Leica M8。おお、この外部ファインダーはなんだ(笑)。しかもボディの厚みが3mm増したというのだが、写真で見ると随分と太ったようにみえる。底蓋も相変わらず外れるようになっていて、そこにSDカードを入れるようだ。あの底蓋にそこまで拘る理由がわからん(笑)。フィルムの場合平面性の問題があったと思うが、SDカード入れるのに、底蓋がごっそり外れる必要があるのか(笑)。Leicaもフルサイズが出たら高くても魅力あるよなぁ。

ニューフェース診断室はPentax K100D。smc PENTAX-DA 21mm F3.2ALをつけた姿はそそるものがある。いいなぁ、こういうのでぶらぶら散歩したい。ただ、AFの合焦性能はややよくないようだ。【追記2】過去のニューフェース診断室を見ると【追記ここまで】キヤノンもフラッグシップ以外はこれよりもひどいものが多いので、通常使う分には問題ないのだろう。いつもニューフェース診断室をみていて、値段に拘らずAFが絞り開放で深度内に入るのは、ニコンぐらいだ(AF一眼レフの場合)。こういう点もニコンはアピールが下手。というかAFは合って当然だから他社が合わないのを取り上げて宣伝するのは難しいが。

ほかに気になるのは、「1000万画素デジタル一眼徹底比較」。中でも気になるのは、モデルのおねえさんの名前が載っていないこと(爆)。こんなにたくさんカットが載っているのに、誰なんだろう(笑)。ああ気になるぅ(笑)。

【追記2の註】アサヒカメラのニューフェース診断室の結果から論評していることが明確に分かるように追記した。

コシナ、Angle finder for SWCを再生産2006年10月20日 00時00分01秒

コシナは、Angle finder for SWCを再生産するようだ。
Angle finder for SWC 再生産のお知らせ(コシナ)
(リンク先は画像データで情報が書かれているので、音声読み上げソフトやテキストだけのブラウザなどを利用されている方は全く読めないと思う。コシナさん、サイトの造りが三流以下ですよ-笑えない)

広角レンズ好きなら一度は使ってみたい、HASSELBLAD SWC。いいなぁ。

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