Film&Image Vol.5が届いた、KLASSE-W年内に発売! ― 2006年09月20日 00時00分00秒

富士写真フイルム(この「写真フイルム」という名称も今月いっぱいだなぁ)の定期購読冊子『Film&Image』の第5号(2006 Autumn)が届いた。内容は、
- 写真とインタビュー:写真家・大沢つよし氏
- 写真とインタビュー:俳優・映画監督・竹中直人氏
- FILMIST列伝1:「中村征夫さんと『ベルビア100』」
- モノクローム珠玉の名作選5:「永遠の瞬間。アンリ・カルティエ=ブレッソン」~「内田ユキオの永遠にモノクローム『写真の魔法』」
- 「熊切圭介直伝 TOKYOスナップ」
- 読者による誌上写真展
- FILM CAFE ホントに冷蔵するの?
- 読者の写真をハートで選ぶ写真塾! 総評:田沼武能氏
- Q&Aカメラ雑誌で見かけた「ディフューズ」って、何のこと?
- ENJOY ACOUSTIC CAMERAS:ローライフレックス
- KLASSE-W年内に発売!
- 銀塩主義Tシャツ
写真はお伝えできないので、冊子の現物を見ていただくとして、注目は「KLASSE-W年内に発売!」だ。28mm F2.8の単焦点レンズを搭載した高品位コンパクトフィルムカメラだ。ファインダー内表示をより充実させて、絞り開放で1/500秒のシャッターが可能なのだそうだ。
うーん、値段にもよるが、この時期売れるかなぁ。意気込みは買いたいし、28mmで出してくれたのもうれしい。だが、もう一息絞り開放F2というのは実現できないのだろうか。広角側の大口径は、対称型レンズ構成では難しいらしく、結局一眼レフと同じレトロフォーカス型になってしまうらしい。そうするとレンズが大型化してコンパクトでなくなるので、レンズ交換の出来ない大型カメラになってしまうのかもしれない。そういう点では、コニカのHexerが35mm F2という絶妙のレンズであったのは優れていたと思う。28mmがはやりだとは言え、28mm F2.8にするよりは、35mm F2で1/500秒が切れるコンパクトカメラの方がウケたような気もする。
あと、銀塩主義Tシャツ、2000円なのだが、うーん、どうなんだろう。これ買う分をフィルムと現像プリント代に回した方が銀塩のためにはいいのか、このTシャツで「布教」して回るのがいいのか(笑)。でもちょっとデザインがなぁ。どうせならフジフイルムのロゴと135フィルムのパトローネやパーフォレーションのデザインとかにしてくれればいいのに。
話は変わるが、大型書店の写真集コーナーに「ホルガ」などのトイカメラが売られていた。110フィルムを使う魚眼カメラっぽいのもあった。全体に高めの価格設定で、決して買う気にはならないものだが、よかったのはフィルムも書店で売っていたことだ。KodakのT-MAX400(モノクロ)とPORTRA400VC(カラーネガ)の120フィルムが売られていた。また110フィルムはイタリアのFerrania社のSolarisブランドのフィルムが売られていた。
このイタリアのFerrania社は、126フィルムという絶滅寸前というか絶滅したというか、そういうフィルムを現行品として売っている珍しい会社だ。富士写真フイルムが頑張っているが、イタリアのFerrania社のようにニッチで頑張る会社も応援したい。でもフィルムの性能はどうなんだろう?コニカミノルタも、フィルムから撤退するなら、技術をイタリアのFerrania社にでも売ってくれればよかったのに(笑)。売らないし、買えないのだろうなぁ。
【追記】
富士写真フイルムのPhotokina2006のブースの内容が公表されている。
フォトキナ2006 富士フイルムブースのご案内(2006年9月19日)
注目は、
3.アマチュア & プロフェッショナル フィルム
タフネスが向上したFujicolor Superia200/X-TRA400、Fujicolor100、200を一新したパッケージで訴求します。
また、プロフォトグラファー用のフイルムとしては、Provia400X、Velvia100、T64を中心に展示します。世界最高レベルの粒状性、自然で豊かな階調、銀塩フイルムならではの表現力、画質の良さを訴求する写真を数多く展示し、写真文化を守る富士フイルムをアピールいたします。
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