D-Lighting恐るべし2006年09月01日 00時00分00秒

今回は、GR DIGITALのRAW画像DNGファイルをAdobe Photoshop Elements 4.0で現像したものと、同時保存のJPEG画像をNikon Capture 4.4D-Lightingで補正したものの比較の話。
(もともとは次の段落が冒頭にあったのだが、GR BLOGにトラックバックすると冒頭の何文字かがトラックバック一覧に表示されるので、そのためにこの段落を挿入したため、変な構成になっている。)

昨晩は、アサブロに障害があって、閲覧や記事のアップが出来ない状態だった。アサブロの良くないところは、障害が起こってもすぐにアサヒネットの障害情報に情報が掲載されないところだ。22時ごろからサーバーが重くなっているのに日付が変わって0時過ぎても何の情報もなかった。今アサヒネットの障害情報を見ると、「発生日時:8/31 22:00 復旧日時:   障害内容:アサブロが閲覧しづらい状態です」とあって、復旧日時が空欄なので、アクセスが少ないからまともに動いているだけなのだろう。また今晩重たくなるかもしれない。【追記:2006年9月1日10時42分】今見たら「復旧日時:9/1 1:30」になっている。復旧後少なくみても8時間以上経ってから公開するんだもんなぁ…。駄目すぎ。【追記終わり】

さて、表題の「D-Lighting恐るべし」だが、D-LightingはフォトフィニッシングソフトウェアNikon Capture 4.4の機能で、最近はD80のようにカメラ側にも搭載されている(http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d80/features01.htm)機能だ。

なんで、D-Lightingが恐るべしかと言うと、昨日GR DIGITALのRAW撮影を初めてやって、それをAdobe Photoshop Elements 4.0の試用版で現像してみたのだが、同時保存のJPEG画像をNikon Capture 4.4のD-Lightingで調整した方がシャドウもハイライトもうまく活かされていたからだ。画像は昼間に窓の外と屋内の暗いところを同時に画面に入れて、-0.3EV補正でマルチパターン測光でオートで撮った。窓の外は白飛びしていないが、シャドウは暗くなってしまっている。これを外の景色は飛ばさず、屋内の暗いところも分かるように補正することにした。(すまん。画像はプライベートな場所なので公開できない。今度サンプル用にどこかで撮ってきます。)

たぶんAdobe Photoshop Elements 4.0のDNG現像機能のパラメーターが少ないのがよくないので、DNG自体は悪くないと思う。というのは、Adobe Photoshop Elements 4.0のDNG現像画面では、「シャドウ」のパラメーターで、シャドウをより暗くする方向には補正できても、明るくできなかった。「露光量」や「明るさ」をいじらないとシャドウ部分がが明るくならない。そして「露光量」や「明るさ」を明るい方向にいじると当然ハイライトで白飛びするところが出てくる。なんじゃこりゃ。ほかのDNG対応RAW現像ソフトも試してみないと。

ところが、Nikon Capture 4.4は自動で一発でシャドウとハイライトを両立させた。何もいじる必要はなかった。シャドウは明るくなって情報が浮かび出てきて、それでいてハイライトは飛んでいない。

Photoshop Elements 4.0のDNG現像の自動だと、同時保存のJPEGよりはシャドウは明るくなっているが、ハイライトを飛ばさないようにしているのかまだまだ暗い。それをいじろうとするとハイライトが飛びそうになる。パラメータが少ないので、使う側の巧拙はあまり関係ないようだ。それともDNG現像はそこそこにして、あとはPhotoshop Elements 4.0の通常の画像処理でいじるような考えになっているのか。その辺、ヘルプを見てもよく分からない。

しかし、DNGの現像にもいいところはある。等倍でシャドウに差し掛かるところを見てみると、同時保存のJPEGにはカラーノイズが乗っている。それを元に補正したNikon Capture 4.4のD-Lightingの方にも同じくらいのカラーノイズが乗っている。しかし、Photoshop Elements 4.0のDNG現像の方は、あら不思議、カラーノイズがなくなっている。Nikon Capture 4.4のD-Lightingのほうもシャドウを明るくしているのに元のJPEG画像よりもノイズが増えていないところはすごい。

A4プリントなどの場合はPhotoshop Elements 4.0のDNG現像の方がいいのだろうが、それ以外の場合はNikon Capture 4.4のD-LightingでJPEG画像を補正した方が簡単できれいだ。D-Lighting恐るべしなのだ。この機能だけでNikon Capture 4を買った価値がある。そのうちニコンのデジタル一眼レフを買うと思って買ったNikon Capture 4なのだが、デジタル一眼レフを買わないうちに次のバージョンCapture NXが出てしまったが、まあ損はしなかったと思うことにした(笑)。D-Lightingは、もちろん後継のCapture NXにも搭載されている。これから買う人は、Capture NXの方がいいだろう。

もう少しPhotoshop Elements 4.0を使い込んでみたり、他のRAW現像ソフトも試してみるつもり。

【補足】
ニコンのD-ライティングはイギリスのアピカル社の技術によるものだそうで(Nikon Coolpix S3のカタログによる)、他方ソニーのα100に搭載されている「Dレンジオプティマイザー」機能の「アドバンスモード」もアピカル社の技術を使用しているらしく(ソニーのα100の報道資料による)、D-ライティングとDレンジオプティマイザーは「兄弟」らしい。D-ライティングはカメラに搭載されているだけでなく画像処理ソフトにも搭載されていて、どのカメラで撮ったJPEG画像に対しても使える点はありがたい。

CaptureNX Ver.1.0.1 JPアップデート、D80のRAW対応など2006年09月01日 00時00分01秒

CaptureNX Ver.1.0.1 JPのアップデータがリリースされた。今日発売のD80のRAWデータ対応のほかバグ修正も含まれている。D80ユーザー以外もアップデートした方がいいだろう。
CaptureNX Ver.1.0.1 JPアップデータソフト

Nikon View 6やPictureProjectのアップデートはもうないのだろうか。Nikon Viewって、PictureProjectと違って、軽くて使いやすいいいソフトなんだけどなぁ。

ほかに、
(製品情報)デジタル一眼レフカメラ D80 新発売
「D80」の情報を「見て聞くマニュアル:デジチューター」に追加しました
などの更新があった。

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