タムロン、MFレンズ・アダプトールII交換マウント生産終了 ― 2006年07月21日 00時00分00秒
ついに、タムロンのマニュアルフォーカス(MF)レンズとアダプトールII交換マウントが生産終了になった。
タムロンマニュアルフォーカス用レンズ及び同交換マウント生産終了のお知らせ(2006年7月20日)
オートフォーカス(AF)用レンズが主流になってもマニュアルフォーカス(MF)レンズの必要性はあると私は思っている。しかし、タムロンのMFレンズラインナップはこのところまったく更新されていなかったので、やる気ないんだな、と5年以上前から思っていた。というのは、AFの同一光学系のレンズが、光学系が一新されたりコーティングが新しくなっても、MFレンズ同一光学系のレンズはそのままだったりしたので、これは在庫で終わるつもりだなと考えていたのである。
まあ、いままでよく持ったというか、在庫が捌けるまで今まで掛かったというべきか。
AFレンズでMFができて「大は小を兼ねる」とは言うものの、実際のAFレンズはピントリングの感触が悪く、またマニュアルフォーカスではピントを合わせられないぐらいに、ピントリングの回転角が小さくなっている。これは、オートフォーカスを優先に設計するからであろう、ピントリングの感触をよくすると、オートフォーカス駆動系に負荷が掛かり、また感触とAFとを両立させるためにAFとMFとで切り替え式にするとコストが掛かる。また、マニュアルフォーカスで合わせられるようにピントリングの回転角を大きく取ると、オートフォーカス時に合焦に時間が掛かるので、どうしても回転角が小さくなる。そんなAFレンズなら、いっそのことMFレンズにしたほうがすっきりすると思うのだ。これは、常用の焦点距離域と被写体にもよるのだろうが。
以前のAFレンズはピントリングがスカスカで、置きピンや絞り込んでピント固定で使おうとしてもピント位置がずれたりして使いにくかった。最近のAFレンズはそのあたりかなり改善してきている。しかし、ピントリングの回転角の問題は、なかなか難しい。単焦点レンズは比較的ピントリングの回転角が大きめだが、ズームレンズはMFで使えないぐらい回転角が小さいものも多い。これでは「大は小を兼ねる」とは言えない。
MFレンズの縮小や生産終了は仕方ない流れだと思うが、MFレンズで到達したレベルを後退させないで欲しい。これは、一眼レフのファインダーにも言えることだが。
コメント
_ りー ― 2006年07月21日 10時36分21秒
_ Haniwa ― 2006年07月21日 13時05分59秒
アダプトールは、複数のマウントのカメラをお使いの人には便利だったんでしょうね。300/2.8とか何本も買えませんから(笑)。
アダプトールマウントも種類が徐々に減ってきていましたよね。タムロンも最近はズームが中心なので、単焦点好きの私はあまり縁がなかったのですが、マクロ以外にもシグマみたいにラインナップして欲しいと思います。コーティングはシグマよりもタムロンのほうがよいという印象ですから。
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28mmF2.5はデザインも写りも最高でした。
ペンタックス時代に使いました。
70-210mmF3.5は最短距離も近くて最高でした。
NewFM2+MD-12時代に使いました。
24mmも中古で探して買いました。
Konicaオートレックスのハーフサイズにピッタリでした。
すべて今は手元にありませんが。