Opera 9.0からOpera 8.54に戻した ― 2006年06月23日 00時00分00秒
Opera 9.0 build8501がリリースされたので入れてみた。改善されている点も多いのだが、以下の不具合が我慢ならないので、Opera 8.54に戻した。(Windows用。以下すべてWindows XP Professional SP2上での話。)
まず、フレームの中にスクロールバーがでるようなサイトで、マウスホイールで下にスクロールすると上に戻らない。画面上のカーソルの場所を変えてみるとうまく上に行くところもあるが、逆にマウスホイールをどっちに回しても下にしか行かないこともある。非常に使いづらい。ネット上で同じ症状を報告するものをみたので、バグと判断。
また、#付きのアドレスで自動のリロードが効かずキャッシュを読み込んで古い情報のまま表示される。例えばこのBlogでコメントを書き込んだあとに「投稿されたコメントを見る」をクリックしても自分のコメントが反映されていない。リロードすると反映された画面が見えるといった具合だ。Operaは随分前から読み込み済みの#付きアドレスの別のname(#)部分をクリックしても、そこへ飛ばないという仕様(というか欠陥)があったが、今回のは8.54ではなかった現象だ。もちろん、ドキュメント等は「常にチェックする」にしたし、opera6.iniファイルも確認してみて「常にチェックする」になっていたのだが、少なくともこのBlogのコメント書き込みではキャッシュを読み込んで新しいソースを読み込んでくれない。これだと他のページでもその情報が古いキャッシュなのか、最新なのか不安で「更新」ボタンを押さなければならないので、致命的な不具合と判断した。
もちろんOpera 9.0で良くなったところもあった。例えば、ニコンイメージングの会員ログインは、Opera 8.54ではできなかったが、9.0ではできるようになったし、画像の読み込みも速くなった。しかし、会員サイトやオンラインショップなどでは、Operaはサポート対象外であることがほとんどなので、Operaを使わずにそういうサイトのみInternet Explorerを使っているので、そんなに困っていなかった(サポート対象外のブラウザでブラウザの仕様の違いによる注文間違い等があった場合にこちらの責任にされるため)。
しかし、先にあげた2点が常用するのにとても不都合なので、Opera 8.54に戻した。もう少しこなれるまで、Opera 9にはしないつもり。
なお、Opera 9.0で受信したRSSデータは、8.54に戻すと本文が消失していた(8.54の受信済みデータは9.0でも読める)。
フォーサーズシステムは国内で正当に評価されていない? ― 2006年06月23日 00時00分01秒
【INTERVIEW】松下電器産業が『DMC-L1』に込めたメッセージ(ASCII24)で、アスキーの記者が、フォーサーズの国内普及が進んでいないと質問したことに対して、松下側がボケの話に持ち込んで説明しているのだが、なんだか変だ。自分で墓穴を掘っているような気がする(笑)。
[アスキー] デジタルカメラ専用のマウントとして、鳴り物入りで登場したフォーサーズシステムですが、国内での普及はそれほど進んでいるとは言えません。そのあたりはどうお考えになりますか?
[杢中] 日本ではセンサー自体が小さいのでボケないとマイナスに評価されていますが、海外ではフォーサーズは正当に評価されている現状があります。APS-Cサイズに比べると、センサーのサイズは小さいのですが、当初からデジタルカメラ専用の規格なので、光学設計が絶対的にしやすく性能もでていると、論理的に理解されているようです。
[アスキー] 海外と国内で、ボケ味に対する考え方が違うのはなぜですか?
[杢中] オリンパスのレンズラインナップも明るいレンズを中心に展開されていますが、海外のカメラマンは“ボケ味”ということを言いません(※1)。たとえば海外でDMC-FZ10やFZ20の説明をしていて「1mまで寄れるので、背景がボケてきれいに写ります」と言ってもほとんど話が通じないというくらいです。それより、ハッキリとしたコントラストやシャープであるという点が重要になります。
※1 昔、いち早く海外のメーカーは明るいレンズを開発してきましたが、それは暗い悪条件でも撮影できることを主眼に置いた設計のためだと思われます。カールツァイスやライカの大開放値のレンズは開放値付近で撮影しても、コントラストを保つ設計を主眼としていて、背景のボケはそれほど重視されていません。しかし、その後に輸入されたレンズを日本のカメラマンが使用したとき、背景をぼかして構図を簡略化し、被写体を際立たせる方法に使われ始めました。それが今日のボケ味重視の傾向になったと考えられます。(筆者)
「杢中」は、松下電器産業(株)パナソニックAVCネットワークス社ネットワーク事業グループDSCビジネスユニット 企画グループ 商品企画チーム 主事の杢中 薫(もくなか かおる)氏(肩書き長いなぁ)
引用中の「筆者」は元記事のASCIIの筆者を指す。
というのだが、質問者がレンズのボケのことについてなにも言っていないのに、わざわざボケのことを持ち出して、海外ではボケが重要視されていないのでフォーサーズは評価されているといってみても、仕方がないのではないか。国内ユーザーは論理的じゃないのか(笑)。かえって、そうか、フォーサーズはボケないのか、と気付かせてしまうような(笑)。
ボケないシステムでぼかすのは無理だが、ボケるシステムでぼかさないことは可能なので(デジタルの場合絞り込むと回折の問題があるが)、どう考えても撮像素子の小さいフォーサーズは不利だ。それに撮像素子が小さいと光学ファインダーでピントが分かりづらい。
なので、フォーサーズが国内で普及しないことの理由をボケの評価の問題にすると、ますます売れなくなるように思うのだが(笑)。「まだまだ宣伝が足りない」って言っておけばよいものを(笑)。
私もボケはある程度重要だと思っているが、GR DIGITALのようなフォーサーズよりもさらに小さい撮像素子をもつカメラを買ったのは、固定の単焦点広角レンズなのでもともとボケを重視した使い方をしないからだ。レンズを交換できるシステムの場合はそうはいかない。
また、ボケるボケないという問題とボケ味の問題は別なのに混同している。ボケ味はボケた上でのボケ方の問題で、ボケない場合には問題にならない。
松下電器は、ボケについて言及しなかった方がよかったと思う。黙っていれば気付かずに買う人もいるのに(笑)。もちろんこういった特性を理解したうえでフォーサーズシステムを買うのは大いにありだ。コンパクトでライブビューもあるから便利だ。ただ、私の求めるデジタル一眼レフの方向ではないが。
ブラウザOpera 8.54以前にJPEG処理の脆弱性 ― 2006年06月23日 00時00分02秒
ブラウザOpera 8.54以前にJPEG処理の脆弱性があるようだ。
ブラウザ「Opera」に危険なセキュリティ・ホール,JPEG画像の処理に不具合(日経 IT PRO)
対策は,6月20日に公開されたOpera 9.0にアップグレードすること(関連記事:WebブラウザOperaの新版)。Opera 9.0では今回のセキュリティ・ホールは修正済み。
しかし、そんなこと言われても、今日の記事Opera 9.0からOpera 8.54に戻したで書いたように、Opera 9.0はフレーム内でマウスホイールがうまく動かなくてストレス溜まるしなぁ。脆弱性と不具合とどっちがマシかみたいな究極の選択状態だなぁ。
Opera社は、9.0のバグを直すとともに、8.54の脆弱性を直した修正版も出して欲しい。
この脆弱性に対して、大手のアンチウィルスソフトが対応したら、Opera 8.54使い続けられるんだがなぁ。脆弱性残したままアンチウィルスに頼るのは邪道なんだけど。はぁ…。
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