富士フイルム、フィルム&イメージ第4号が届いた ― 2006年06月19日 08時10分08秒
富士写真フイルムのフィルム愛好家向け予約購読冊子、「フィルム&イメージ」の第4号(2006夏)が届いた。
今号の内容は、
- 写真家・相原正明氏のインタビュー
- 俳優・映画監督の佐野史郎氏のインタビュー
- 「モノクローム珠玉の名作選4 植田正治氏」
- フィルムスペシャリストへの道4-フジカラーPRO400
- 達人から学ぶ 久保敬親氏
- レンズの愉しみ2 プラナーT* 50ミリF1.4ZF
など。
フジカラーPRO400については、現行のNew PRO400(*)はいいフィルムだと思うが、常用するにはちょっと値段が高い。冊子では、PRO400の空の青さが好みのように書かれていたが、もっと安いコニカのJX400で同じような空の青さが出ていた。しかしコニカミノルタがフィルムから撤退した今、手持ちのコニカミノルタのISO400ネガがなくなったら、New PRO400使うしかないのか。New PRO400はフィルムとしては文句ないいいフィルムだと思うが、ランニングコストと富士純正処理のデジタルプリントがネックだ。コニカミノルタのフィルムと純正のアナログプリントが気に入っていただけに残念。
* いつのまにかNew PRO400の呼称がPRO400になっているのだろうか。それでは旧製品と区別付かない。販売する側は旧製品の在庫がなくなれば区別する必要はないのかもしれないが、ユーザーは現像済みのPRO400とNew PRO400が手元にずっとあるのだから、区別する必要性が存在する。データシートは新発売時のNew PRO400表示のままだが。
「レンズの愉しみ」は、主観的でもいいから、もう少し突っ込んだ説明が欲しい。「仕上がりは、やわらかいボケが美しく、しかもコントラストが高めでスッキリとヌケのいい描写が得られます。さすが世界のツァイス、『写真をよく知っている』という印象。」って書かれても、これ、ツァイスのかわりにニコンとかライカとかコニカミノルタとかペンタックスとか何入れても成立するような(笑)。○○に比べてどうとか書けないんだろうか。立場上書けないのなら、ピントリングの感触がどうとか、金属の感触がどうのとか書いておけばいいのに(笑)、フィルム会社だからそういうわけにもいかないのか。なんか中途半端な記述の感じ。
そして何度も書いてしつこいのだが(笑)、いくらいいフィルムとやわらかいボケが美しいレンズを使っても、プリントがデジタル処理のガチガチでエッジの立ったカクカクでべったりしたものだと、全然意味ない。そのうち、アナログプリントは、コダクロームの現像みたいに、日本で1箇所世界で3箇所とかになるのだろうか。笑えない冗談だ。
コシナ、C-Sonnar T* 1.5/50 ZM を発表 ― 2006年06月19日 20時00分00秒
コシナは、6月19日19時ごろサイト上で、ZMマウント用(ライカMマウント互換)の、Carl Zeiss C-Sonnar T* 1.5/50 ZM レンズを発表した。
C-Sonnar T*1.5/50 ZM
ルードヴィッヒ・ベルテレ博士の設計による
孤高のハイスピードレンズ“Sonnar”の登場から70有余年。
ツァイスの哲学が凝縮された名玉が、現代に蘇る…。
●伝説のレンズ、Sonnar 5cm F1.5のレンズ構成を継承
●絞り開放では柔らかく、絞れば鮮鋭度を増す描写性能
●ゾナータイプのレンズ構成による、コンパクトなサイズ
●美しいボケ味を活かす、10枚の絞り羽根
●1/3区切りクリックストップを備えた精密な絞り機構
(スペック略:リンク先参照)
本体希望小売価格(税別)\105,000 (8月発売予定)
リンク先の性能表を見ると、歪曲収差はかなり小さく、絞り開放での周辺減光は大きめで、MTFはゾナーっぽい感じ(笑)だ。日本製。
【BESSA R3A Black Bodyがいつの間にか生産終了】
コシナのサイトを見ていて気付いたのだが、発売されてそんなに経っていないBESSA-R3A Black Bodyがいつの間にか生産終了のお知らせに載っている。R3Mを買ってくれということなのだろうか。しかしR3Mはレンズとセット販売だしなぁ…。
やはり、この手のカメラ買う人はAE付きよりも機械式シャッターを好むので売れなかったのだろうか。ニコンのFM3Aみたいに、AEのときだけ電池が必要でシャッタースピードのマニュアル設定だと機械式で動作するというハイブリッドシャッターなら問題ないのだろうが。ニコンはFM3Aをやめたのだから、コシナにFM3Aのハイブリッドシャッターユニットを供給してあげればいいのに(笑)。遮光幕などレンジファインダー向けのチューンは必要だが。
私がレンジファインダー方面に手を出さないのは、お金がないのが一番の理由だが(笑)、コシナのベッサは貧乏人にも優しいレンジファインダーなのになぜ手を出さないかというと、内蔵ファインダーが一番広角側でも35mmからだからだ。28mmに対応してくれれば、COLOR-SKOPAR 28mm F3.5かULTRON 28mm F1.9 Asphericalあたりとセットで買いたい気もするのだが…。Leica M6の中古とこれらのレンズというのが妥当な線だろう。しかし、お金は、ない(笑)。
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