三菱製紙、白黒印画紙の生産を終了2006年03月10日 00時00分00秒

三菱製紙、白黒印画紙「GEKKO」の生産を終了(ImpressデジカメWatch)だそうだ。

GEKKOといえば、あまりモノクロやったことのない人でも聞いたことのあるブランドだ。白黒印画紙を全部やめてしまうとは。なにか残しておいて欲しい。モノクロ写真のいいところは、その保存性にある。自分の親が撮った写真のうちカラーネガの古いものは、現像済みネガフィルムもカラープリントもかなり色が褪せて悲しくなるほどだが、白黒の方はフィルム・プリントとも全然問題ない。写真に撮るということは、記録として残したいということだから、保存性は重要だ。

デジカメのデジタル画像なら劣化なしに残るではないか、と反論されそうだが、デジタルデータはその記録媒体によって保存性が左右されるし、いちいち最新の媒体に全部をコピーするのは非常に面倒だ。CD-Rに焼いている人も多いと思うが、CD-R自体の保存性はあまりよくない。また、CD-Rは書き込み時にデータチェックを行うのが仕様になっていないので(ソフトで可能だが)、書き損じの可能性がある。

そんなわけで、以前はデジタルデータはMOにバックアップを取っていた。しかし、MOは保存性もデータの完全性もいいのだが、1枚に入るデータ量が少ないので(当時は230MBだった)、デジタルデータが大きくなるにつれて廃れてきた、というかもともとあんまり普及しなかった。それでもフロッピーディスクよりはたくさん入るので重宝した。そのうちCD-Rが普及してきてMOはますます廃れた。

そこで、私は最近はDVD-RAMにデジタルデータを保存している。MOと同じように書き込み時にデータチェックがなされるし、OSのみで書き込めて書き込みソフトは不要である。保存性も高い。しかし、なぜか普及せず、ほかのDVD-RとかDVD+Rの方が利用者が多そうだ。MOと同じ末路をたどるような予感がする。DVD-RAMよりも2層式のDVD+-Rの方がデータ保存量が多いからだろう。しかし、一時的なバックアップならなんでもいいが、長期保存用には、MOやDVD-RAMといった規格を使うべきだと思うのだが。しかし、保存性の高い規格は普及せず規格が存続しない可能性がある。保存性のあまりよくない規格はなぜか普及し、規格は存続するがデータが残るか心配だ。どうもうまくいかない(笑)。

そして、デジタルデータの最大の問題は、デバイスがないと画像が見えないということ。フィルムやプリントはモノとして存在し、実際に見ることができる。JPEGといった規格はなくならないだろうし、相当の間フォローされると思うが、動画の様々な規格はどうだろうか。心配である。うちの親父が若いころ撮った8mmフィルムは、映写機がなくてもルーペでなんとか見られるし、工夫すればスキャナでスキャンできないこともない(全部スキャンしたら死にそうだが-笑)。

ということで、話がそれて長くなったが(笑)、保存性という点で白黒印画紙をなくさないで欲しい。残った各社は頑張って欲しい。いずれ大手は撤退しニッチな企業の事業になるのだろうか。とほほ。

最後になりましたが、りー様情報ありがとうございました。

【追記】
三菱白黒印画紙(GEKKO)生産終了のお知らせ
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富士フイルム、ISO400のリバーサルフィルムの新製品発表2006年03月10日 00時00分01秒

富士写真フイルムが、高感度ISO400のリバーサルフィルムの新製品、フジクローム「PROVIA400X」プロフェッショナルを4月初旬に発売する。

フジクローム「PROVIA400X」プロフェッショナル

銀塩フィルムの退潮の中、新しいフィルムを製品化する富士写真フイルムにはエールを送りたい。

しかし、35mm36枚撮り1本1,500円 (税込み1,575円)、ブローニー12枚撮り1本960円 (税込み1,008円)でちょっと高い。今後はフィルムはこんな値段になっていくのだろう。とほほ。なお、35mmサイズは2006年4月5日(水)発売だが、ブローニーサイズは「今秋発売」となっている。今年の桜の開花は早いそうだから、発売が開花に間に合わない地域が多そうだ。

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