Ai Nikkor 28mm F2.8S2005年12月30日 00時00分00秒

Ai Nikkor 28mm F2.8S,Nikon F3,Fuji RAP F

実は、11月の下旬に購入していたAi Nikkor 28mm F2.8Sだが、なかなか撮影に持ち出せなかったりで、コメントしていなかった。マニュアルフォーカス(MF)のニッコールレンズがどんどん生産終了となっていくので、11月下旬の時点で何か1本確保しておこうと考えた。

Ai Nikkor 28mm F2.8Sを選んだのは、28mmという焦点距離が好きだということと、Ai Nikkor 28mm F2Sが既に生産終了で一部の店舗を除いてもう買えなくなってしまっていたからだ。それでも、Ai Nikkor 35mm F1.4SとかAi Nikkor 50mm F1.2Sなどとの間で迷った。結局、Ai Nikkor 28mm F2.8Sがニコンオンラインショップで長らく品切れ状態で、ヨドバシカメラの在庫も数店舗にしかない状態であったので、Ai Nikkor 28mm F2.8Sにした。

28mmと言えば、10月にもAi AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)を購入していて、これの広角側で「時として105mmにもなる28mmレンズ」として使っていたのだが、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)は最短撮影距離が0.5mなので、これが結構きついということが分かった。同じ28mmF3.5でも、コニカ現場監督28HGの方は最短撮影距離が0.4mで、こちらの方は、たまに寄り過ぎてシャッターが切れないということがあるが、概ね0.4mで足りていた。しかし、最短撮影距離が0.5mだと、自分の撮影スタイルだと撮りきれないことが多いというのに気付いた。例えば、隣り合わせに座っている人を背景も含めて撮ろうという状況で、隣に座ったままでは近すぎてピントが合わないのである。ということは、レンジファインダーの28mmなんて私には合っていないのかも知れない。いずれは広角はライカに、なんて考えていたのに(笑)。

で、このAi Nikkor 28mm F2.8Sの最大の売りは、最短撮影距離が0.2mということ。寄りたければマクロレンズ(ニコンだとマイクロニッコール)があるじゃないか、と言われそうだが、背景も写しこんで寄るというのは広角レンズじゃないといけない。ニコンには広角マクロレンズはないのだ。Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)は50mmから105mmの間だけ0.5mよりも寄れるようになっているのだが、肝心の広角側ではそれはできない。このAi Nikkor 28mm F2.8Sが生産終了になれば、こんなに寄れる広角レンズは新品では手に入らなくなると考えて選んだのだ。 ほかにシグマの28mmF1.8 Aspherical(最短撮影距離0.3m)も持っているのに、最短距離と逆光性能でAi Nikkor 28mm F2.8Sを購入した。

Ai Nikkor 28mm F2.8Sのもう一つの特長は、歪曲が少ないこと。アサヒカメラ1982年7月号のニューフェース診断室によれば、-1.1%となっている。Ai AF Nikkor 28mm F2.8Dの方は、-2.4%(アサヒカメラ1995年3月号のニューフェース診断室)であるので相当頑張っているのがわかる。ちなみにAi AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)の28mm時の歪曲収差は、-2.8%であり(アサヒカメラ2000年7月号のニューフェース診断室)、ズームレンズとしては頑張っている。

最短撮影距離で撮ってみたが、ボケもスムーズで画像の破綻もない。サンプル画像はいずれアップするつもり。気長に待ってください(笑)。一番上の画像は最短撮影距離0.2mで撮ったもの(フジ RAP F)。

ちなみに、絞り羽根がいびつになっていて、「うわっ、また不良品にあたったのか!?」と思って調べてみたら、Ai Nikkor 28mm F2.8Sは絞り羽根がいびつで有名らしい。ニコンスクエアDC2WPというサイトに情報があった。特に後者のaquarius17さんのサイトAgXのAi Nikkor 28mm F2.8Sのページの絞り羽根の写真と私のは全く同じ。このサイトのお蔭で心配しなくて済んだ(ニコンに怒鳴り込まなくて済んだ?-笑)。

【追記:2006年1月6日】
ニコンラインアルバムにAi Nikkor 28mm F2.8S作例をアップした。まだもう少し追加する予定。

【追記:2010年11月18日】
上記作例のニコンオンラインアルバム改めニコンオンラインギャラリーのURLが変更になっているので修正した。作例はその後追加していない。すまん。絞り羽根の件の方はリンク切れになっているがそのままにしておいた。いずれ自分のAi Nikkor 28mm F2.8S絞り羽根の写真でも載せるつもり。

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