マグニファインアイピースDK-17Mを角型に取り付けるアダプター ― 2005年09月08日 00時00分00秒
ファインダー像を拡大するニコン純正マグニファインアイピースDK-17Mを角型ファインダーに取り付けるサードパーティ製アダプター、アイアールキューブ MEA-17Mというものがあるらしい。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/item/2005/09/08/2242.html
たしかにD70sやD50のような廉価機のファインダーの方が倍率が低くて見難いのでこうしたマグニファインアイピースをつけるアダプターはいいかもしれない。
ただ、ニコンが倍率の低いファインダーに甘んじているのは、コストダウンだけが理由ではなくて、メガネ使用者への配慮があると思う。メガネを掛けているとファインダー接眼部から目が離れてしまうので、アイポイントの短い機種では全体が見えなくなってしまう。ところが、アイポイントを長くして、目を離しても全体を見えるようにすると、ファインダー倍率が稼げなくなってしまう。そこに視度調整機構を組み込むともっと倍率が低くなってしまう。両立させようとすると結局ファインダー光学系が複雑になり高価になってしまう。(って結局コストダウンみたいなんだが、アイポイント短くして視度調整なくせば、たいしたコストアップ無しに倍率はあげられるはず。それをしないのはメガネ着用ユーザへの配慮だと思う。)
その証拠にファインダー倍率が0.85倍あったかつての中級機は皆、ファインダー像は大きいが、アイポイントは短く少し目を離すと全体が見えなくなるし、視度調整機構は内蔵されておらず、別売の視度調整レンズで調整することになっていた。
私はメガネを掛けていないので、こうした配慮で倍率が低くなるのには不満なのだが、日本人も含めてアジア系の人々はメガネを掛けている人が非常に多いし、高齢者の購買力もかなりのものなので、こうした配慮は仕方の無いことかもしれない。それよりもニコンに注文付けたいのは、拡大してもピントの山が分からないようなファインダースクリーンをなんとかしてほしいということだ。いくらこのようなアダプターで像が大きくなっても、素通しに近いスクリーンでピントを確認するのは辛い。D50やD70sに踏み切れない理由のひとつである。
マグニファイングアイピースDK-17M: "Haniwaのページ"作者のblog
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